台風の怖さ


しばらくブログをお休みしてました。
いや、ネタ切れじゃないです…ゴニョゴニョ…

種子島はここ数日風が強く、時おり強い雨が降る不安定な天気が続いています。
嵐模様(そんな言葉あるのか!?)ってやつですね。

現在、台風6号が迷走ぎみに沖縄地方を移動中です。
宮古島あたりを通過してるようですが、そちらのマンゴーハウスが心配ですね…。

これだけ長い時間台風の強風に吹かれると、ビニールハウスは被害が出やすくなります。
沖縄地方は台風が多いので、普通のビニールハウスよりは強度のある強化ハウスかもしれませんが。

ちなみに、私のところはビニールハウスです。築10年は越えています。
はっきり言って、台風が直撃したら倒壊する自信があります…。

一般的に、台風が近づくとビニールハウスを保有している農家は急いでビニールを剥がします。
ビニールを張ったままにすると、風圧をまともに受けて、ビニールハウスの鉄骨が曲がってしまうのです。(台風の時に傘を広げたままにしておくと風圧ですぐに骨が曲がってしまいますよね。)
そして曲がるときは1カ所だけでなく全体的に変形してしまうため、その修繕費は莫大な金額になります。

かと言って、今の時期のようにマンゴーの収穫期であればビニールを剥がして台風を迎えれば、果実はほぼ落ちてしまうでしょう。
果実が落ちてしまえば、1年間の経費はすべて無駄になってしまいます。

この状況下では、ビニールを剥がさずに、ビニールハウスが倒壊しないことを祈りつつ台風を迎えるというのが唯一の選択肢になってしまいます。
ほぼ賭けのようなものですが…。

台風はビニールハウス等の施設営農における最大のリスクと言えるでしょう。

さらに、台風が近づくと貨物船が欠航するため、農産物の輸送が滞ります。
今回の台風6号でも、種子島ー鹿児島間の貨物船が2日欠航しました。

マンゴーのような鮮度が命の農産物の場合、2日も荷が止まるのは致命傷となりかねません。

マンゴーは収穫後も、常温に置いておくと追熟して多少甘みが増すことがありますが、追熟が過ぎると傷みにつながります。

やまうら農園の場合は、マンゴーの発送はすべて冷蔵(チルド)輸送しているので、もし輸送中に2日程度停滞しても品質に影響が出にくいです。

いずれにしても台風の及ぼす影響は甚大ですので、極力台風は来てほしくありません。

台風が直撃した沖縄地方のマンゴー農家のみなさんに被害が出ないことをお祈りしています。

【種子島のやまうら農園はこちら】


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